【四国八十八ヶ所巡り】車でお遍路(徳島県)~難所のお遍路ころがし攻略!道中の徳島ラーメン&お役立ち道の駅情報
車で巡るお遍路の利点の1つに、「自分の都合に合わせて旅程を自由に組みやすいこと」があります。そのため現地グルメや観光を楽しむ余裕も生まれやすい。
ですが、四国八十八ヶ所・最初の札所がある徳島県の車道は山道が多く、あまり整備が行き届いていない所も。また、お遍路の難所「お遍路ころがし=お遍路さんが転げ落ちるほど急な道」といわれる、事前知識がないと大変な目に遭う道もあり、「車でも大変さはあまり変わらない」との声もあります。
今回は、車で徳島県のお寺(阿波23カ寺)を安全かつタイパ良くどう巡ればよいか、難所をどう攻略すればよいかをご説明しながら、道中の徳島グルメ&お役立ち道の駅情報もご紹介していきます。
※情報は2025年1月時点のものです。最新情報は必ずサイト等でご確認をお願いします。
【徳島県-阿波23カ寺/発心の道場】札所に至る道の特徴とは?

徳島県には1~23番の札所(ふだしょ)があります。「発心の道場」といわれており、発心とは「出家し仏門に入ること」をいい、お遍路の覚悟を最初に試される道場ともいわれます。
発心の道場における札所に至る道の特徴は、以下のように捉えると良いでしょう。
・1~11番:比較的平坦で初心者でもアクセスしやすく、札所間の距離も比較的近い
(ただし第10番 切幡寺は少し狭い道があり、さらに駐車場に停めてからの階段(333段)が結構きついとのこと)
・13~17番:徳島市内を巡るため、徳島観光もしやすい
(ただし第14番 常楽寺・第15番 国分寺は、駐車場へ向かう道幅が大変狭いので要注意)
・難所といわれるお遍路ころがしは3カ寺程度(第12番 焼山寺・第20番 鶴林寺・第21番 太龍寺)
【徳島県-阿波23カ寺】お遍路ころがし=車で難所をどのように攻略するか、おすすめの巡り方

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(1) 第12番 焼山寺(しょうざんじ)攻略!
→11番→17番→16番→15番→14番→13番→12番→18番で巡るお遍路では順番通りに札所を打つことは、厳守しなければならない決まりではありません。そこで、無理をして順番通りではなく、安全を優先した順に巡ることをおすすめします。車でお遍路する場合、この「11番→17番→16番→15番→14番→13番→12番→18番」の順で巡れば、効率良くかつ安全に迂回できます。
ただし、迂回ルートとはいえ車幅はギリギリ、ヘアピンカーブなどもある道なので、運転にはご注意ください。カーブミラーがあったら、必ず対向車に注意して、譲り合って進みましょう。
なお、カーナビなどを使用する場合、第12番焼山寺へ至る県道43号ルートを勧められても、絶対に避けましょう。とても厳しい酷道で大変な目に合ったとの声が多数あります。
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(2) 第20番 鶴林寺(かくりんじ)攻略!
→離合困難な細道が長く続くため、できる限り混雑しない時間に向かいましょう第20番札所近くは、狭くてすれ違うのが困難な道です。そのため、混雑する時間はできる限り避けたほうがいいです。舗装も荒れているため、運転には細心の注意が必要です。
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(3) 第21番 太龍寺(たいりゅうじ)攻略!
→ロープウェイに乗る!ナビの目的地をロープウェイ乗り場にしましょう必ずロープウェイ乗り場「四国ケーブル太龍寺ロープウェイ」を目的地にしましょう。なぜなら、「太龍寺」をナビで目的地指定すると、大変厳しい山道を運転することになるからです。また、駐車場に停めてから、40分以上の登山が必要となります。これがなかなか厳しい道で、地獄を見たという人も…。
なお、ロープウェイの時間に気を付けましょう。発車時間は上下同時刻で始発8時から16時40分(上り最終)までの毎時00分・20分・40分で、乗車時間は約10分です。多客時は運転間隔が変わることもあるそうなので、事前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
太龍寺ロープウェイ(四国ケーブル)
http://www.shikoku-cable.co.jp/tairyuji/index.html -
(4) まとめ-おすすめの巡り方
車でお遍路される場合、多くの先達さんの経験から見ると、「札所の順番にこだわらないこと」が一番安全でタイパの良い巡り方といえます。また、事前に混雑を避けたタイムスケジュールを考えつつ、決して無理されることがないよう、上記の攻略法をご参考に計画していただければと思います。
【徳島県-阿波23カ寺/発心の道場】人気の札所3か所ご紹介

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◆第1番 霊山寺(りょうぜんじ)
遍路用品一式を揃えられます。多数の灯篭が吊るされた本堂内部の雰囲気は神秘的です。
https://shikoku-tourism.com/spot/10029 -
◆第20番 鶴林寺(かくりんじ)
山高い難所にある境内からは、紀州や淡路の山峰や、はるかに太平洋も眺望できます。厳粛な山寺の雰囲気に心が洗われます。
https://shikoku-tourism.com/spot/24085 -
◆第21番 太龍寺(たいりゅうじ)
「西の高野」とも称されるお寺です。四国山脈の東南端、標高618メートルの太龍寺山の頂近くにあります。樹齢数百年余の杉や立派な伽藍がそびえ立ち、古刹のお寺らしい雰囲気があります。ロープウェイからの景色も見事です。
https://shikoku-tourism.com/spot/13517
【徳島グルメ】「車でお遍路」で味わいたい徳島ラーメン(1~11番/13~17番の近く)

徳島といえばたくさんのグルメがありますが、一番手軽に楽しめるのは徳島ラーメンでしょう。リーズナブル、かつ時間もかからず、1人でも複数人でも楽しめます。
徳島ラーメンは、大まかに白・茶・黄の三系統に分けられるスープがあります。甘辛い豚骨醤油の「茶系(黒系)」スープ、鶏がらや野菜などを使用したあっさり味の「黄系」スープ、白濁トンコツスープに薄口醤油などで味付けした「白系」スープに分かれます。また、トッピングの生卵と甘辛い豚バラ肉も特徴で、細麺にあった濃厚な味であるのが徳島ラーメンです。
徳島市内には多くの徳島ラーメンの人気店がありますが、その中の1例としてご紹介します。
◆中華そば いのたに 本店
横浜ラーメン博物館への出店をきっかけに、徳島ラーメンの名を全国区に広めた名店です。そのため、全国からファンが集まり行列ができます。カウンター席なので1人でも入店しやすいお店です。徳島駅から車で5分ほどの場所にあるので、徳島市内の各札所からもアクセスしやすいといえます。
http://www.inotani.jp/instanthp/page01.html
【徳島県】「車でお遍路」お役立ち・道の駅情報

徳島県には魅力的な観光名所や名物やグルメがたくさんありますが、お遍路とともにすべてを楽しむのは難しいです。ですが、お遍路道にも近い「道の駅」に立ち寄れば、徳島県の美味しいものや素敵な名所の紹介に出会えるでしょう。また、トイレ休憩などにもとても便利です。
徳島県の「道の駅」を、ピックアップしてご紹介します。
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◆道の駅 くるくるなると(第1番に近い)
体験型食のテーマパーク/海鮮丼・鳴門金時・スイートポテトなどが味わえます。
https://www.kurukurunaruto.com/ -
◆道の駅 鷲の里(第21番に近い)
ロープウェイ乗り場併設。かきまぜ(ゆず酢を使用し、地元野菜や金時豆を混ぜ込んだバラ寿司)といった郷土料理も楽しめます。
https://www.sk-michinoeki.jp/michinoeki/315 -
◆道の駅 宍喰温泉(第23番の先)
徳島と高知の県境にあります。日帰り温泉利用もでき、ホテルも隣接しています。
https://www.skr.mlit.go.jp/road/rstation/eki/to03_shishikui.html
近くの「道の駅」を探す際には、以下の公式ポータルサイトが参考になります。
道の駅 四国地区 公式ポータルサイト
https://www.sk-michinoeki.jp/
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