1. ① 白山白川郷ホワイトロードの概要

   古都金沢や白山・加賀温泉郷（石川県）と世界遺産白川郷や飛騨高山（岐阜県）を結ぶドライブコースです。石川県白山市から岐阜県白川村まで総延長33.3km（所要時間約1時間）の林道です。

   春は新緑と残雪の白山眺望、夏は滝を見ながらの避暑とトレッキング、秋は紅葉と白川郷を包み込む雲海といった季節ごとの魅力があります。ただし白山白川郷ホワイトロードの供用期間は6月上旬から11月上旬位までとなり（積雪の状態により変更）、以降は気象状態により通行止めとなります。

   2023年7月現在、有料区間は通常営業中（7時～18時入場可）であり、中宮温泉へは19時～7時の夜間通行止めです。ホワイトロードにおける最新の営業状況は、公式サイトで必ずご確認ください。

   【白山白川郷ホワイトロード 公式サイト】
   https://hs-whiteroad.jp/

   

2. ② 白山白川郷ホワイトロードの魅力 －トンネルばかりではなく、道中の景色も楽しめる

   白山白川郷ホワイトロード(白山スーパー林道)はトンネルばかりではなく、道中景色も楽しめ、車中からも多くの滝が見られることも。自然にあふれており、紅葉の時期はベストシーズンとなり、さらに景色が楽しめます。

【1】獅子吼高原（ししくこうげん）

白山比咩神社のすぐ近くにあり、ゴンドラ乗り場周辺の総合施設「パーク獅子吼」と、ゴンドラで一気に標高650m登った先の「スカイ獅子吼」からなるレジャースポットです。手取川が流れる金沢平野と日本海の眺望が楽しめますし、高原のカフェやパン屋さんもあります。
また、スノーボードやスカイスポーツ（パラグライダー）の拠点としても有名で、パラグライダーにチャレンジする人々の姿も見られます。

• 住所石川県白山市八幡町リ110（※一般車両は山頂への乗り入れができません）
• 営業時間10：00～17：00（※ゴンドラは4月中旬頃～11月営業・ゴンドラ上り最終は16：30）
  冬季10：00～16：00
• 定休日火曜／冬季（火曜・金曜）（※ゴンドラは冬季閉鎖（12月～3月））
• サイトURLhttps://city-hakusan.com/shishiku/

【2】白山比咩神社（しらやまひめじんじゃ）

古来より信仰される霊峰白山を御神体とする、二千百年を越える歴史がある全国白山神社の総本宮です。昔も今も縁結びの神のパワースポットとして、様々なご縁を祈願する人たちが参拝に訪れます。
長い歴史を持つ神社にふさわしく、47,000平方メートルもの広大な境内は立派な古木に抱かれており、本殿はとても厳かな雰囲気です。また、表参道は杉やけやき、かえでなどの木立に囲まれ、緑の苔も美しく、参拝者が感嘆するほどです。

• 住所石川県白山市三宮町ニ105-1
• サイトURLhttp://www.shirayama.or.jp/

【3】手取峡谷(てどりきょうこく)と綿が滝(わたがたき)

地元でも知る人ぞ知るといった穴場スポットです。手取峡谷は、釜清水町の「黄門橋」から河原山町「対山橋」までの約8ｋｍに渡り、高さ20～30mの絶壁が続く峡谷です。深い緑にも見える手取川の流れとゴツゴツとした岩肌、所々の広葉樹のコントラストといった美しい眺めを堪能するには、峡谷を真上からのぞき込める黄門橋から見るのがおすすめです。
綿が滝は、手取峡谷へ落差32mで流れる滝です。約130段の階段を降りると大迫力で流れる滝のすぐそばまで行けるスポットがあります。階段は滑りやすい箇所もあるので、滑りにくい靴でのぞむのが良いでしょう。
足に自信がない場合は、駐車場から遊歩道を150mほど進んだところにある展望台から、手取峡谷と綿ヶ滝が見られます。

【手取峡谷】

• 住所石川県白山市釜清水町
• サイトURLhttps://www.urara-hakusanbito.com/spot/detail_1167.html

【綿が滝】

• 住所石川県白山市下吉谷町ホ1-4
• サイトURLhttps://www.urara-hakusanbito.com/spot/detail_1181.html

【4】道の駅 瀬名（せな）

白山麓観光でのキーステーションとなる道の駅で、白山麓の特産品や土産物を多数取り揃えています。観光案内のほか喫茶コーナーもあり、休憩に最適な場所です。特に地元の名産である栃餅や焼き立てパンなどが人気です。
自家製豆腐や十割そば、熟成された味噌煮込みうどんといった、白山ならではの美味しいものも食べられます。また、白山麓のお土産を集めた「白山百選」のコーナーは、地域ならではの珍しいものや山の恵みといった魅力がぎゅっと集まっています。

• 住所石川県白山市瀬戸寅163-1
• 営業時間9：00〜17：00（12月～3月の間は9：00〜16：00）
• 定休日ホワイトロード開通期間中無休（6月中旬～11月初旬）
  12月～3月（水・木曜定休）／4月～5月（水曜定休）
• サイトURLhttps://city-hakusan.com/shopping/road_station_sena/

【5】姥ヶ滝（うばがたき）と親谷の湯（おやだにのゆ） ※露天風呂と足湯は現在休止中

落差76m・幅100mの堂々たる滝で「日本の滝100選」にも選出されています。山の中腹より岩肌を数百条の水に分かれて流れる様が老婆の白髪のように見えることから、「姥ヶ滝（うばがたき）」と名付けられたそうです。

最寄りの蛇谷園地駐車場から階段を5分ほど下り、ブナの小道を抜けると、清らかな川の流れに沿った遊歩道が整備されており、上流へ進むと姥が滝はもう目の前です。そして、滝の正面に対して天然の温泉「親谷の湯（混浴露天風呂）」と足湯があり、なんと温泉に浸かりながら滝を眺められます。ただ残念なことに、現在は源泉不足のため、休止中です（2023年7月現在）。最新の状況は、サイトでご確認ください。

• 住所石川県白山市中宮
• サイトURLhttps://hs-whiteroad.jp/spot/ubagataki.php

【6】ふくべの大滝

白山白川郷ホワイトロードの中ほどにある大滝で、ホワイトロードにおける紅葉の名所です。ホワイトロードが開設されるまで、地元の人でもなかなか見られなかった幻の滝でした。上方にもう1つ大きな滝があり、そちらと合わせて俯瞰すると、ふくべ（瓢箪（ヒョウタン））に見えるからと「ふくべ（ヒョウタン）の大滝」と名づけられました。
落差86mの大滝なのですが、駐車場のすぐ近くに滝が見られる観瀑台があります。間近でどうどうと水が流れる様を見上げることができ、迫力満点です。（※トイレはありませんので、ご注意ください）

• 住所石川県白山市中宮
• サイトURLhttps://www.hot-ishikawa.jp/spot/6369

【7】白川郷展望台

1955年世界遺産（文化遺産）に登録された白川郷。昔ながらの農村文化を守る合掌造り家屋が立ち並びます。日本の原風景ともいわれる情景を展望台から見渡すと、自身の故郷でなくとも郷愁が感じられると人気があります。
2022年秋、ホワイトロードでも白川郷の集落全体が見渡せる「白川郷展望台デッキ」が再整備され、多目的トイレやバリアフリーに配慮した車いすスロープも完成しました。駐車場から徒歩10分の展望台デッキからは白川郷全体の合掌集落と白川の山並み、晴れた日には立山連峰も遠望されます。
また、9月下旬から10月下旬までの早朝、条件が整えば、白川郷全体を包み込む神秘的な雲海が見られることもあります。その期間は、ゲート開門時間を１時間早める「秋のモーニングタイム」を実施されています。
その他にも、30分程で周遊できる遊歩道「ブナのこみち」があり、森林浴も楽しめます。また、空を飛んでいるような見晴らし体験ができる「天空ブランコ」もあります。

• 住所岐阜県大野郡白川村飯島
• サイトURLhttps://hs-whiteroad.jp/news/6265/