【1】松山城／江戸時代以前建造の天守を有する名城

松山城は「日本の現存12天守」のうちの1つ、江戸時代以前に建造された天守を有する城郭です。日本において、江戸末期から明治にかけての戦乱・明治政府による廃城令、天災や戦災などにより数多くの城郭が失われており、松山城は天守まで現存する貴重な城郭です。
天守を含め21もの重要文化財があり、門・櫓・塀を多数備え、狭間や石落とし、高石垣などを巧みに配した攻守の機能に優れた名城と言われています。
天守からは松山市内が一望でき、美しい町並みを楽しめます。広大な敷地であり、4つある登城道全部とロープウェイ（またはリフト）、松山城天守、二之丸史跡庭園を1日で完全制覇するのは、体力も必要となるウォーキングコースとなります。城山公園を取り囲むように一周し、ふもとから松山城を見上げるコースでは、気軽に散策を楽しむことができます。

• 営業時間天守 （コアタイム）9:00～16:30（終了時間は季節変動あり）
  ※天守入場は営業終了時間の30分まで
  ※リフト 8:30～17:00
  ※ロープウェイ 季節変動あり・公式サイトをご確認ください
• 休館日天守 12月第3水曜日（大掃除）
• 住所愛媛県松山市丸之内
• サイトURLhttps://www.matsuyamajo.jp/

【2】道後温泉／飛鳥時代からの伝説あり・日本最古の温泉

道後温泉は、聖徳太子の来浴や斉明天皇の行幸などの伝説がある日本最古の温泉です。「歴史を味わう本館／ゆっくりと楽しむ椿の湯／道後×アートな飛鳥乃湯泉」と3つの公衆浴場があります。
その中でも、本館は歴史と風格あるレトロな木造建築が印象的であり、松山のランドマークです。夏目漱石の小説「坊っちゃん」の舞台でもあり、とても風情があり人気です。2022年現在、本館は貴重な重要文化財である公衆浴場として、歴史をつなぎ未来へ残すために、営業しながらも保存修理工事が進められています。
3つの公衆浴場ともに朝風呂も楽しめます。大変人気があるため、混雑時には整理券配布で入場制限される場合もあります。

• 営業時間本館(霊の湯)　6:00～23:00(札止22:30)（ご利用1時間以内）
  椿の湯　6:30～23:00(札止22:30)（ご利用1時間以内）
  飛鳥乃温泉 6:00～23:00（コースにより異なる）
• 休業日毎年12月に大掃除のため1日臨時休館（公式サイトをご確認ください）
• 住所愛媛県松山市道後湯之町5-6（本館）（椿の湯・飛鳥乃温泉も近隣）
• サイトURLhttps://dogo.jp/

【3】伊予・下灘駅／「青春18きっぷ」のポスター掲載をきっかけに大人気スポットに

伊予灘を一望できる下灘駅は3本足の上屋と青いベンチがある開放的な駅で、何も遮るものがなく美しい海をのぞめる無人駅です。このシンプルで美しい佇まいは、映画やCM、青春18きっぷのポスターなどに何度も登場しています。
快晴のときは、日中は空と海の青い光がまばゆいほど美しい世界が広がります。夕刻となれば、夕焼けが全てをオレンジに染めてしまいます。太陽が沈み終わっても、まだあたりが残光に照らされる最も美しい時間帯－マジックアワーには、伊予灘の海と空が橙から紫、紺色へと刻々変化していく絶景を堪能できます。プラットホームでは美しい夕日と海をバックにコンサートが行われることもあります。

• 営業時間散策自由
• 住所愛媛県伊予市双海町大久保
• サイトURLhttps://iyokankou.jp/spot/spot-409/

【4】今治・亀老山展望公園（きろうさん）／しまなみ海道の中で最高の眺め

亀老山展望公園は瀬戸内海国立公園に指定されており、愛媛県今治市と広島県尾道市を結ぶしまなみ海道にも近く、今治市大島の南端に位置します。しまなみ海道は、穏やかな瀬戸内海と島々をつなぐ幾つもの優美な大橋、海を行きかう多くの船の様子が眺められるため、世界的にも景色の美しさで有名な観光スポットです。
亀老山展望公園には、著名な建築家である隈研吾氏が設計したパノラマ展望台ブリッジがあり、360°どの方角から見ても絶景で、しまなみ海道の中で最高の眺めと言われています。日本三大急潮のひとつ「来島海峡」の潮流、世界初三連吊橋である「来島海峡大橋」、快晴であれば西日本最高峰の「石鎚山」までもが見られます。
特に日没時からは、今治市街の夜景がとても美しいと評判です。定期的に来島海峡大橋のライトアップも行われます。また、展望台の売店にある玉藻塩アイスが大人気です。

• 営業時間入園自由
• 休業日年中無休
• 住所愛媛県今治市吉海町南浦487-4
• サイトURLhttps://www.city.imabari.ehime.jp/kanko/spot/?a=182

【5】西予・四国カルスト／日本三大カルストの1つ

愛媛県と高知県の県境、東西約25km、標高1,000mから1,500mに連なる四国カルストは、日本三大カルストの1つに数えられる壮大な景勝地です。カルストとは石灰岩などでできた地形のことで、雨などによる浸食で石灰岩が地表に現れているのが特徴となります。青空の下、白い石灰岩が点々とするカルスト台地に、放牧された牛たちがのんびりと草を食む牧歌的な風景は、「日本のスイス」とも言われるほどです。
特に夏の四国カルストは高山植物の宝庫です。ハンカイソウ・フクリンササユリ・ヒメユリといった、綺麗な花々が広大な緑の台地を彩ります。黄色・ピンク・橙の花々が咲き誇る様は見ものです。
東端の「天狗高原」から「姫鶴平」を抜け、西端の「大野ヶ原」へと続く四国カルスト縦断線は、壮大な景色が楽しめるドライブルートです。しかし、道幅が狭い所も多く、対向車とすれ違いには注意が必要です。また、出かける前に給油は忘れないようにしましょう。
なお、四国カルストで育った牛のソフトクリームや朝どれの牛乳を味わうなら、大野ヶ原高原の「ミルク園」、チーズケーキは大野ヶ原高原の「もみの木」が大人気です。

• 休業日冬季は道路閉鎖あり（サイトをご確認ください）
• 住所愛媛県上浮穴郡久万高原町西谷
• サイトURLhttps://kuma-kanko.com/spot/spot398/

【6】内子・街並みと内子座／江戸から大正にかけての町家

和ろうそくや化粧品や医薬品の原材料となった木蝋（もくろう）や生糸、和紙で栄えた内子町は、松山空港から車で1時間弱かかります。江戸や明治の面影を残す町家や屋敷が建ち並ぶ、八日市護国重要伝統的建造物群保存地区は、タイムスリップしたかのようなレトロな街並みが人気です。
漆喰装飾やなまこ壁のある伝統的な造りの町家や豪商のお屋敷を見ると、当時の繁栄ぶりが推し量れます。特産品の和蝋燭や和紙、ガラス細工などのお店や資料館が所々にあり、そぞろ歩くとノスタルジーが感じられます。
また、内子の街並みの中心的な存在であり、国の文化遺産でもある「内子座」は、大正時代に町民の娯楽を目的として建設された芝居小屋です。木造2階建て瓦葺き入母屋作りで、回り舞台や花道、枡席などを備えた劇場であり、町並保存事業の一環として保存され、2016年には創建100周年を迎えました。入場券を購入すれば劇場内を案内してもらえ、公演中でなければ奈落（舞台や花道の地下）等の見学もできます。

◆内子町観光サイトURL：https://www.we-love-uchiko.jp/

【内子座】

• 営業時間9:00～16:30
• 休業日年末年始（12月29日～1月2日は閉館）
  ※公演時には入館できない場合があります。
• 住所愛媛県喜多郡内子町内子2102
• サイトURLhttps://www.town.uchiko.ehime.jp/site/uchikoza/

【7】大洲・大洲城と臥龍山荘／古き良き日本を楽しむ城下町と数寄屋造の名建築

城下町ならではの風情が漂う「伊予の小京都」といわれる大洲は、松山空港から2時間弱。鎌倉時代末期からの歴史ある大洲城は、築城の名手と呼ばれる藤堂高虎及び脇坂安治の時代に城下町が形成されました。現在の天守は、住民の保護活動や寄付に始まり、専門家らによる伝統工法を用いた技術によって、約10年の歳月をかけて2004年に復元されました。
「おはなはん通り」は江戸時代の町割と家並、北側の蔵並びは商屋で、南側は武家屋敷といった街並みが忠実に残された地域であり、当時の暮らしぶりが感じられます。
また、2016年に国の重要文化財指定を受け、2021年には庭園を含む一帯が国の名勝に指定された臥龍山荘（がりゅうさんそう）があります。石垣・建物・庭園の隅々まで行き届いたしつらえであり、数寄屋造りの名建築と美しい日本庭園を楽しめます。

【臥龍山荘】

• 営業時間9:00～17:00 (札止め 16:30)
• 休業日年中無休
• 住所愛媛県大洲市大洲411-2
• サイトURLhttps://www.garyusanso.jp/